| 高額医療費の助成〜高額療養費〜 |
HIV感染症の治療はお薬をのむことが中心ですが、その他特殊な検査も定期的に受ける必要があり、高額な費用がかかります。健康保険を使わず全額自己負担ということになると、月々20万円前後が必要になります。
日本では、高額な医療費を必要とする患者に対して医療費を補助する制度がありますが、これらの制度を利用するには健康保険に加入していなければなりません。高額な医療費を支払う患者は、この制度を利用して治療を続けることになります。
*この制度は、患者が所属する健康保険の種類によって異なるので注意が必要です。
*また、HIV感染症は内部疾患として「障害者認定」の対象になっているため、認定を受けると都道府県または国の医療費助成制度が利用できますが、この制度についてはまた別の項目で紹介します。
■制度を利用する前に
まず、該当する健康保険の種類を確認しましょう。。
次の表に健康保険の種類を示します。
◆健康保険の種類◆
| 国民健康保険 | 次に示す「政府管掌健康保険」や「組合管掌健康保険」に加入している人や、生活保護を受けている人、その他特別の場合を除いてすべての人が加入しなければなりません。自営業者や農林漁業者のほとんどが国民健康保険に加入します。 |
| 政府管掌健康保険 (政管保険) |
政府が管理運営している健康保険で、主に中小・零細企業がこの保険をさいようしており、全国に307ある社会保険事務所が窓口になっています。 |
| 組合管掌健康保険 (健康保険組合保険) |
政府にかわって健康保険事業を運営する公益法人です。単独で常時700人以上(同じ業種の会社、または業種がちがっても一定地域の会社が集まって健康保険組合を作る場合は3,000人以上)の従業員のいる組合です。 大企業の社員はこの健康保険に該当します。 |
■高額療養費・合算高額医療費
同じ月(暦月=1日〜月末)に同じ医療機関に支払った保険診療の患者の自己負担額が、被保険者または被扶養者の合算で、一定額を超えた場合、その超えた額が高額療養費として健康保険から支給されます。
また、合算対象額の最低基準は21,000円となりました。
◆高額療養費の自己負担額◆
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区分 |
自己負担限度額 |
| 住民税非課税世帯 | 35,400円(多数該当24,600円) |
| 一般 | 72,300円(多数該当40,200円) 医療費が361,500円を超えた場合は、その超えた分の1%を加算します。 平成15年4月より、医療費が241,000円を超えた場合。 |
| 上位所得者 (標準報酬額が56万円以上) |
139,800円 医療費が699,000円を超えた場合は、その超えた分の1%を加算します。 平成15年4月より、医療費が466,000円を超えた場合。 |
(備考)
◆70歳未満の人だけの世帯の場合
限度額を超えた部分が申請により返金されます。(同じ月に21,000円以上負担したものが2以上あれば合算し、限度額を超えた部分が申請により返金されます)
◆70歳から74歳の人だけの世帯の場合
外来分は、同じ月に同じ人のものを合算し、限度額を超えた部分が申請により返金されます(70歳未満とは別表あり)。
また、外来分が2人以上、もしくは入院分もある場合には合算し、限度額を超えた部分が申請により返金されます。
◆同じ世帯に70歳未満の人と70歳から74歳の人がいる場合
入院、外来のみなどの規程が頭痛がするほど複雑に絡み合っているので窓口に問い合わせましょう。
◆低所得T・U分類の限度額を上限にするには、住所地の役所保険年金課などで「限度額適用・標準負担減額認定証」の交付申請をして認定されることが必要です。
| ○支給額の例 組合管掌健康保険に所属し、区分が「一般」の患者の1ヶ月の自己負担額が100万円かかったとき。 総医療費:1,000,000円(1ヶ月) ←361,500円を超えている。
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■高額医療費の支給を1年間に4回以上受けたとき
HIV感染症の治療は長期にわたり、毎月の医療費も高額です。このような場合に利用できる制度があります。
| 過去12ヶ月以内に同一世帯で高額医療費の支給が4回以上あったとき、4回目以降は自己負担限度額が
4万0,200円 に軽減されます。
※上位所得者の3回目までの負担額は13万9,800円、4回目以降の自己負担額は7万7,700円、住民税非課税世帯の自己負担額は3回目までは3万5,400円、4回目以降は2万4,600円となります。 |
(注意)
この10月からの改定で、とにかく複雑でわかりにくくなってしまいました。できるだけ病院のソーシャルワーカーさんなどの専門家にご相談なさることをお奨めします。
ここで掲載している情報は、2002年秋時点でのものです。将来の法改正により変更される場合がありますので、ご注意ください。
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