アタザナビル(レイアタッツ)
2003年6月20日米国食品医薬品局(FDA)から認可、日本でも2003年12月認可された。
この薬は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ カンパニー(BMS) が販売するもので、アザペプチド系のプロテアーゼ阻害薬で、商品名「レイアタッツ」一般名「アタザナビル(略称:ATV、硫酸アタザナビル)」といい、初の1日1回投与のプロテアーゼ阻害薬。従来のプロテアーゼ阻害剤(PI)との交差耐性がなく、脂質代謝異常やコレステロール値上昇への影響も少ない、などの利便性が期待されている。
同社によれば、未治療患者を対象とした48週にわたる第V相試験(AI424-034)の結果、レイアタッツ+ラミブジン+ジドブジン
(n= 405)が、サスティバ(エファビレンツ)+ラミブジン+ジドブジン(n=
405)という標準治療レジメンに匹敵す る抗ウイルス効果を有することが示されたという。
ただし、既治療患者を対象にした、レイアタッツ400mg(非ブースト)+核酸系逆転写 酵素阻害薬(NRTI)2剤を含む組合せ(n=
114)と、ロピナビル/リトナビル配合剤(カレトラ)+NRTI2剤を含む併用 レジメン(n=
115)との比較では、レイアタッツ及びロピナビル/リトナビル配合剤の両投与群で抗ウイ
ルス効果が実証されたが、24週後にウイルス抑制を実現した患者割合は、ロピナビル/リトナビル
群で有意に高いとの結果が得られた。両群の、LDLコレステロール、総コレステロール及びトリグリセライド
値の変化は、ロピナビル/リトナビル群ではそれぞれ+5%、+17%、+55%であった(上昇した)のに対し、
レイアタッツ群ではそれぞれ‐6%、‐2%、‐2%低下であった(低下した)。
主な副作用としては、重度の肝機能障害、肝炎、糖尿病、糖尿病の悪化及び高血糖、出血傾向、頭痛、背部痛、発熱、疼痛、疲労、悪心、腹痛、嘔吐、下痢、アミラーゼ上昇、リパーゼ上昇、黄疸・黄疸眼、総ビリルビン上昇、ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、好中球減少、ヘモグロビン減少、リポジストロフィー、関節痛、うつ病、末梢神経障害、不眠症、浮動性めまい、咳嗽、発疹などが米国での添付文書に記載されている。
このため、妊娠中の服用が禁止されているほか、次のような人が使用する場合は注意が必要とされている。
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心伝導障害(房室ブロック)のある患者
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軽度〜中等度の肝障害のある患者
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血友病及び著しい出血傾向を有する患者
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高齢者
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著しい低胃酸状態が持続すると本剤の血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがある |
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ヌクレオシドアナログとの併用投与で、妊婦を含む患者に致死性の乳酸アシドーシス及び高乳酸血症の報告がある |
2004年1月28日
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