日本で使える抗HIV薬
HIV感染症の治療には次の薬を使うことができます。年と共に副作用や服用回数を減らすなどのみやすくなってきています。このため、服薬はいつ始めるか、組合せはどれがいいか、など服薬のガイドラインは頻繁に改訂されています。治療を受けようとする人は、常に新しい情報を得るようにする必要があるでしょう。
なお、費用についての記載は全額自費の場合です。
健康保険を利用した場合の自己負担は通常この3割であり、福祉制度を利用すると収入が規定を超えない限り自己負担分に対する助もありますから、実際は3割より負担が低いことが多いようです。

核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)
一般名 略号 商品名 費用/日
ジドブジン(AZT) ZDV レトロビル \1,689.0-\2,027.4
ジダノシン ddI ヴァイデックス \3,952-\2,514.5
ヴァイデックスEC \4,017.8-\2,490.8
ザルシタビン ddC ハイビッド \4,300.8
ラミブジン 3TC エピビル \2,031.6-\1,972.1
サニルブジン d4T ゼリット \2,088-\2,098.1
ジドブジン・ラミジン AZT/3TC コンビビル \2,940.2
アバカビル ABC ザイアジェン \2,138.2
テノホビル TDF ビリアード \2,111.90

非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)
一般名 略号 商品名 費用/日
ネビラピン NVP ビラミューン \2,130.2
エファビレンツ EFV ストックリン \2,101.8
デラビルジン DLV レスクリプター \2,085.0

プロテア阻害剤ーゼ(PI)
一般名 略号 商品名 費用/日
インジナビル IDV クリキシバン \1,546.8
メシル酸サキナビル SQV インビラーゼ \1,060.2
サキナビル SQV フォートベイス \1,593.0
リトナビル RTV ノービア・ソフトカプセル \1,551.6
ノービア・リキッド \1,600.5
メシル酸ネルフィナビル NFV ビラセプト \1,562.4-\1,736.0
アンプレナビル APV プローゼ \1,579.2
ロピナビル・ リトナビル LPV・RTV カレトラ・ソフトカプセル \1,557.4
カレトラ・リキッド \1,574.0
アタザナビル ATV レイアタッツ \1618.6-\1,208.0
※注 認可された医薬品の価格等を知りたい場合は「診療報酬情報提供サービス」で検索してください。
上にある薬剤の3種類のグループ分けは覚えてください。使っている薬が効かなくなったり、生活パターンに合わなかったり、副作用その他などの理由で次の組合せを選ぶ必要が出てきた時に便利です。
ところで、国内外の最近のガイドラインによれば、HIV治療は3剤以上の組み合わせがよい効果を得られるとされています。
ただし、組合せによってはマイナス効果の方が大きくなる可能性もあります。HIV感染症「治療の手引き」第7版(2003/12/25)では次のような治療法について注意が求められています。
なお、各薬剤の副作用、服用に際しての注意事項など詳細を知りたい場合は、商品名のリンクから直接ジャンプできます。
推奨されない抗HIV療法 理由
単剤療法 ●ウィルスが薬に対する耐性を獲得して、薬が効かなくなるまでの時間が短い)
●3剤以上の組合せに比べHIVの増殖を抑える力が弱い
2剤併用療法 ●耐性獲得が急速(単剤療法に同じ)
●3剤以上の抗HIV薬併用と比べて抗HIV活性が劣る(単剤療法に同じ)
RTVを併用しないSQV(HGC)
(インビラーゼ) 1剤の組合せ
●経口服用した際体の中で利用される割合が低い(4%)
●他のプロテアーゼ阻害剤と比べ、HIVの増殖を抑える効果が低い
妊娠中のd4T+ddI
抗HIVの主な副作用参照)
●妊婦で、脂肪肝、場合によっては膵炎も伴い、致命的ともなる重篤な 乳酸アシドーシスが報告されている
妊娠中のEFV ●ヒト以外の霊長類で子供に奇形が現れた例がある
AZT+d4T ●AZTがd4Tの効果を弱める
d4T+ddC
●末梢神経障害がひどくなることがある
ddI+ddC
●末梢神経障害がひどくなることがある
ヒドロキシウレア ●CD4陽性リンパ球数が低下する
● ddIに伴う副作用がひどくなる-膵炎、末梢神経障害など
●ウイルス抑制の改善に関するデータにむらがある
●妊娠中には服用しないこと

※注:妊婦への治療に関してはHIV感染症「治療の手引き」第7版妊産婦に対する抗HIV療法と母子感染予防 を参照してください。

 抗HIV薬、エイズ関連治療薬はよくシビアな副作用が言われますが、一般的な情報を簡単にまとめたものはこのサイトのHIV関連薬と副作用で紹介しています。実際日本で起こった副作用として報告されているものは、平成12年以降国内で共同調査を行っている「HRD(HIV関連薬)共同調査」のサイトで公表されています。ただし、このHRD掲載の情報は非常にわかりにくいので注意してごらんください。
 治験中や認可が待たれる薬の項目は、現在更新版を作成中ですので、このページからは割愛させていただきました。
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