HIV/AIDSに関するニュースの過去ログです。
| ■ グラクソ・スミスクラインとベーリンガー・インゲルハイムがアフリカにおけるより多くのジェネリックHIV薬生産を承認 |
| Date: 2003/12/14 (Sun) |
2003年12月10日[ウォールストリート・ジャーナル]
英国グラクソ・スミスクライン社(GSK)と独ベーリンガー・インゲルハイム社は、両社が特許を持つ抗HIV薬のジェネリック薬の種類を増やし、南アフリカ及び、サハラ以南の国々で製造することを認めた。さらにGSK)は、総量の5%までロイヤリティ無料の生産を認めるとともに、南アフリカの同大陸内47カ国へのジェネリック薬輸出を認めるものである。
その見返りとして、南アフリカ公正取引委員会(?)は、ジェネリック製造企業が不当な高値で販売しないように監視することに同意した。
エイズ活動家たちは、これによって多剤併用療法の費用が1/9〜1/7(年間200〜250米ドル)になることを期待している。
| ■ <転送>マレーシアのエイズ活動家に有罪判決。再考を求める署名を。 |
| Date: 2003/12/11 (Thu) |
シェアのDr.沢田からのJaidsへの投稿を転載します。
港町診療所&シェアの沢田です。
マレーシアのエイズ活動家アイリーン フェルナンデスを救うための署名運動についてのご報告です。
去る10月 マレーシアの最高裁判所は、第14回世界エイズ会議(バルセロナ)の初日にジョナサンマン記念講演を行ったことでも知られるマレーシアの人権活動家アイリーンフェルナンデスに有罪判決を言い渡しました。
これは、1995年にアイリーンが代表を勤めるNGOテナガニータが、マレーシアで強制送還の対象となった非正規移民が十分な医療が提供されに収容されていることを彼ら自身の証言にもとづき報告したところ、「悪意をもって誤った報道をした」として罪に問われたものです。
7年に及ぶ裁判の結果、主任弁護士不在のまま抜き打ち判決で有罪が確定しました。マレーシアでは、アンワル元副首相も1997年の通貨危機に対する対応でマハティール元首相と対立をした後に、同性愛であることなど副数の罪状を理由に未だに収監されたままです。
HIVに対してvulnerableな立場にある人やその人々を支援しようとする人々を政治的な理由で収監してしまうことは、私達世界の市民がHIVに取り組んでいく上で大きな妨げです。マレーシア政府に再考をもとめる署名運動がネット上で行われています。
ぜひ、以下のURLを訪れてみてください。オンラインで署名ができます。
http://www.tenaganita.net
以下に、署名ためのページにある文章の翻訳を以下に掲載します。
翻訳をしてくださった鶴田さん有難うございます。
------------------------------------------------------------------------
> "KEEP IRENE FREE: DEFEND THE DEFENDERS " CAMPAIGN
“アイリーンに自由を:人権擁護者に保護を”キャンペーン
2003年10月16日、マレーシアNGO・テナガニータの代表アイリーン・フェルナン> デスが、「収容施設における移住労働者についての虐待、拷問および非人道的な取り扱い」との報告書を発表したことに対して、最高裁判所から12年の懲役が言い渡された。
なお、この報告書は、1995年8月に関係当局およびメディアに対して、送付されたいる。
テナガニータは、元収容者との300回を越えるインタビューと、サン紙ジャーナリストの独自調査から得られた情報をもとに、この報告書を作成した。結果として、アイリーンは逮捕され、「悪意をもって間違った情報の流布」という印刷による報道および出版物法のもとで、1996年3月に告発された。マレーシア史上最長の7年半におよぶ審理の間、アイリーンは310回の審問に出席している。
今回の判決は、人権侵害の現状を明確に訴えようとする人権擁護者に対する保護が存在しないということを明らかにした。こういった傾向は、建設的な批判をそぐだけではなく、人々の権利の促進と保護に関わるあらゆる組織・団体にとって、重大な問題である。
国連の人権擁護者に関する宣言では、人権擁護者が自らの役割と責務をまっとうできるように、人権擁護者を保護し尊重することを、すべての国家に対し求めている。
したがって、私たちは、マレーシアのアブドラ首相閣下に対して、真実を語ったアイリーン・フェルナンデスの解放と、移住者に対する不当な扱いに対する申し立てを精査することを求めたい。
人権擁護者の保護のために−人権擁護者を犯罪者とさせないために。
| ■ AIDS統計。米国では増加傾向か |
| Date: 2003/12/11 (Thu) |
2003年11月6日[ニューズデー]
世界では4600万人の人がHIVに感染し、300万人以上の人が今年の最後までにAIDSによって死亡するだろう。UNAIDSはその年次報告で述べた。
HIVは現在アフリカの死亡の第一位であり、世界でも死亡原因の4位に挙げられている。
毎分10人の新規感染が起こっている。一方、合衆国のレポートで、CDCは流行の再燃が国内で進行中である可能性があることを示している。
HIVの報告を義務付けている29州の調査は、1999年から2002年までの新しい診断では、5.1%の増加を明らかにした。
これらの新規感染の半分以上はアフリカ系アメリカ人の間で起こり、2002年までにその数は白人の10倍に達した。25-44歳のアフリカ系アメリカ人では、AIDSは死亡原因の第3位となっている。
1999年から2002年の期間、新しくHIV感染と診断されたアフリカ系アメリカ人女性は19%まで下がったが、男性では上昇した。
新規感染者は、ラテン系が26%まで上昇、白人が8%、すべての人種を通じてゲイ男性17%であった。
「これは『ゲイ男性』集団における感染の再燃を示唆する可能性があることを挙げなければならない」とCDCHIV予防副部長、ロナルド・ヴァルデッセリ博士は言う。
最新のHIV報告数は、2年連続で梅毒感染がゲイ男性新規感染者の半数近くに上ったという前週のCDC報告を追認するものである。
29の州は最近、AIDS発症のケースを把握することからHIV感染症を観測する手法に切り替えた。ただし、ニューヨーク、カリフォルニア、イリノイ、ワシントンD.C.は含まれていない。これらの4地域はゲイとラテン系の人々が多く居住するので、もし、これらの地域からのデータが得られたなら、ゲイとラテン系人口の中での感染率はより上昇するだろう、と同博士は語った。
| ■ <転送>有症状の高乳酸血症および乳酸アシドーシス後にヌクレオシド系 |
| Date: 2003/11/25(Tue) |
原題:Safety and efficacy of switching to alternative nucleoside analogues
following symptomatic hyperlactatemia and lactic acidosis.
著者:Lonergan JT, Barber RE, Mathews WC.
出典:AIDS. 2003 Nov 21;17(17):2495-9.
紹介:広島大学病院 エイズ医療対策室 高田 昇
==========================================================================
<抄録>
■ 目的 ■ ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)誘発生の有症状の高乳酸血症あるいは乳酸アシドーシスを発生した患者が回復した後に、他のNRTI剤を含むレジメンで治療を試すことの安全性と有効性について調査した。
■ 方法 ■ USCDのオーエンクリニックで、1998年の7月から2002年9月までに経過観察を行った患者からデータを収集した。有症状の高乳酸血症とは、NRTIを服用して抗乳酸血症の症状に合致する症状になった成人患者で、乳酸値としては正常上限の2倍以上になったものとした。乳酸アシドーシスでは、乳酸値が5 mmol/L以上でかつ重炭酸濃度が 20 mmol/L以下のものとした。疑われたNRTI薬は他のNRTI薬に変更したが、抗HIV効果は同等であり、かつミトコンドリア毒性はより低いものにした。
■ 結果 ■ 症候性の高乳酸血症の患者10人と、乳酸アシドーシスになった患者2人に、そのあと新しいNRTIを含む抗HIV薬で再治療を行った。症候性の高乳酸血症あるいは乳酸アシドーシスと診断されたときのNRTIは、スタブジン+ラミブジンが6人、スタブジン+ジダノシンが4人、スタブジン+アバカビルが2人であった。乳酸値のピークの中央値と範囲は5.4 (4.7-19.1) mmol/Lであった。5人はアバカビル+ラミブジン、5人がジドブジン+ラミブジン+アバカビル、2人がジドブジン+ラミブジンで再治療された。12人の患者のNRTIを含んだ治療に、累計22年間さらさされたことになったが、1人の患者では症候性の高乳酸血症が発生し、再発率としては45.5例/1000患者・年にあたる。ウイルス学的な失敗例は見られなかった。
■ まとめ ■ このデータから、症候性高乳酸血症あるいは乳酸アシドーシスに陥った患者では、スタブジンあるいはジダノシンの治療に関連する毒性であることが多く、ミトコンドリア障害が軽い他のNRTIに変更することで安全かつ有効であることを示している。
-----------------------------------------------
<コメント>
◆ スタブジンもジダノシンのECも服用しやすく、有効な抗HIV薬ですが、長期間の服用によってミトコンドリア障害のために高乳酸血症が発生することが大きな欠点です。今回の検討では、例数が少ないものの、スタブジンやジダノシンを含まない抗HIV薬に変えれば大丈夫、、、、というものでした。それにしても変更前にHIV抑制効果が十分であるから、このような戦略がとれるのであって、ジドブジン、ラミブジン、アバカビルにすでに耐性になっていたら、変更しようがありません。
◆ 最初にスタブジン+ジダノシンで導入して十分な効果が得られたら半年あたりで副作用が出る前にジドブジン+ラミブジンに変えてしまう、、、、という方法もアリかも知れません。ジダノシンの耐性獲得がラミブジンより遅いみたいですし。いずれにしても不愉快な副作用が発生する前に変えてしまえ、ということで、失敗の経験がなければできない難しい選択です。[TAKATA]
| ■ エイズ薬の無料配布決定 HIV感染最多の南アフリカ |
| Date: 2003/11/25(Tue) |
2003年11月20日[共同通信ニュース速報]
【ヨハネスブルク20日共同】南アフリカ政府は十九日、エイズ患者に無料で治療薬を配布する計画を承認した。配布する公的医療機関を一年以内に少なくとも五十カ所設け、五年で約二百五十カ所に増やす。チャバララムシマング厚生相が同日の閣議後明らかにした。
南アフリカでは、国民のエイズ感染率が推定10%を超え、患者数は約五百三十五万人と世界最多。一日の死者数は六百人に上るとされる。だが、ムベキ大統領はこれまで、エイズウイルス(HIV)がエイズを発症させるとの定説に懐疑的姿勢を見せ、抜本対策を先延ばししてきた。
今回の決定は、治療薬の価格低下や来年春に予定される総選挙が背景にあるとの見方も根強い。
南アフリカ通信によると、計画には医師や看護師らの増員、訓練も含まれ、二○○三会計年度で二億九千六百万ランド(約四十八億六千万円)を計上、五年後には四十五億ランドに増額される見込み。
| ■ <ワクチン>バクスジェンがエイズワクチンの第3相試験の結果を発表 |
| Date: 2003/11/18 (Tue) |
2003年11月12日
バクスジェン(VaxGen、米国カリフォルニア州)が、タイで行ったHIV感染予防ワクチン「Aidsvax」の第3相試験の結果に関する中間報告を発表した。北米とプエルトリコ、オランダで行われた第3相試験と同様、予防効果を示せなかったという。
| ■ <新薬>タノックスが抗HIV薬の第1b相試験の結果に関する中間報告 |
| Date: 2003/11/18 (Tue) |
2003年11月11日[タノックス社プレスレリース]
タノックス社(Tanox、米テキサス州)が、抗HIV薬「TNX-355」の第1b相試験の結果に関する中間報告を発表した。それによれば、良好な忍容性と抗ウイルス作用を確認できているという。TNX-355はCD4受容体に結合するヒト化モノクローナル抗体である。
| ■ <治療>DHHAが今年2回目のガイドライン改訂 |
| Date: 2003/11/15 (Sat) |
11月10日、米国の健康関連方針を設定に関する責任を持つ、米国保健・福祉省(DHHS)はHIVと共に生きる人々のための治療ガイドラインをアップデートしました。今年2回目です。ガイドラインは100ページに及ぶものでしたが、幸い、AIDSmeds.comで問題を2つに絞って解説してくれています。早く知りたい方は次のURLで見ることができます(もちろんDHHSやAIDSinfoのサイトでもですが)。
◆いつ治療を始めるべきか?最初の選択肢は何がいいか?
http://www.uptilt.com/ct.html?s=4xx,45ra,3ro,dlg,qsi,4sv1,h5i3
◆いつ治療を変更すべきであるか、そして、どの薬に変えるべきか?
http://www.uptilt.com/ct.html?s=4xx,45ra,3ro,cdjv,6pno,4sv1,h5i3
要約すると、最新のアップデートでは、Reyataz(atazanavir)とEmtriva(FTC)を含む新しい抗HIV薬を推奨する治療法のリストに追加しています(代替療法も含みます。但し書きとして、代替療法は、特定の患者とっては第一選択肢であることも書かれています)。また、いくつかの薬の組み合わせを、飲まれるべきでない治療法または治療薬リストに追加しています。その中にはテノフォビルを含む逆転写酵素阻害剤3剤の組み合わせがあります。
| ■ エイズ感染者の人権侵害、全米で拡大続く=民間調査 |
| Date: 2003/11/14 (Fri) |
[ニューヨーク 13日 ロイター] 米国の人権団体がまとめた調査によると、HIV感染者やエイズ患者に対する市民権の侵害が、引き続き全米規模で拡大している。
調査は、11州・43カ所のエイズ治療施設で面接により実施された。
感染者に対して、解雇や賃貸契約の解約、感染が判明した際に充分な看護を受けられないなどの事態が発生していることが分かった。
エイズに関する啓蒙活動を行っているポール・ケイツ氏は、「状況は、我々の予想よりはるかに悪い。偶発的な接触で感染する疾患ではなく、この病気が発生してから20年以上経っていることを考え合わせると、極めて悲惨だ」と述べた。
全米でエイズやHIVに感染している人は推定90万人で、最も厳しい現状としては、医療処置の拒否やプライバシーの侵害、親権剥奪、職場での差別、介護施設や居住施設への入居拒否などが指摘されている。(ロイター)
| ■ ライフ・エイズ・プロジェクト『これからの10年を見据える3講座』 |
| Date: 2003/11/14 (Fri) |
LAP設立10周年を記念し、HIV感染当事者向けの3つの講座をセットにした講演会「これからの10年を見据える3講座」が開催されます。HIV感染の有無等にかかわらずどなたでもご参加いただけますが、できるだけ事前登録をしていただくようお願いいたします。
講 座: 講座1 当事者に役立つ医療講座
都立駒込病院医師 今村顕史
講座2 当事者に役立つ福祉講座
都立大久保病院医療ソーシャルワーカー 磐井静江
講座3 当事者から当事者へ その課題と希望
JaNP+代表 長谷川博史
日 時: 2003年12月14日(日)午後2時〜7時
会 場: 東京都新宿区内(予定)
参加費: 無料(感染の有無等にかかわらずどなたでもご参加いただけます)
記録等: 各講座の講演部分(質疑は除く)をビデオカメラで収録し(客席は撮影しません)、スライド等の資料とあわせ後日ホームページで公開、またDVD-Rを各100枚程度、希望者に無料で配布させていただきます。
主 催: ライフ・エイズ・プロジェクト(LAP)
後 援: 独立行政法人福祉医療機構(高齢者・障害者福祉基金)